ビデオボードでエンコードできる時代はもうすぐ?

ちょっと前の4月頃に、nvidiaから「RapiHD」を開発していると発表がありました。動画データをデコードして視聴する時のCPU負荷を軽減する技術の「PureVideo(Geforce6X00以降)」や「PureVideoHD(Geforce8X00以降)」は以前から提供されていたのですが、今回のRapiHDというものは、デコードではなくエンコードのCPU負荷軽減・処理高速化をする技術だそうです。
まだ開発中でしたが、RapiHDの実行結果も併せて発表されました。2時間程度の動画をH.264エンコードした結果を比較しています。CPUのコア数、クロックが半減しているにもかかわらず。RapiHD経由でGPUを利用した場合、エンコード速度は12倍という脅威の数値を叩き出している様子。

エンコード環境 時間
Core 2 Quad Extreme 3.0GHz + iTunes 4時間53分
Core 2 Duo 1.66GHz + GeForce 8800GTS + RapiHD 23分

RapiHDはCUDAを利用しているので、CUDAが実装されているGeforce8X00以降であれば全てのGeforceに実装できるかもしれません(パフォーマンスはかなり違うでしょうが)エンコードエンジンの強力なアクセラレータになる可能性を秘めているRapiHDの今後に期待していきたいと思います。ffmpegでRapiHDが利用できると面白いなぁ、と思ったり。


■CUDA(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/CUDA


NVIDIAGPUを使った高速HDエンコード技術を紹介
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080415/nvidia.htm
というわけなんです