本当に子供が悪いのか

滋賀県栗東市のビニールハウスで出荷前のスイカを割ったとして、草津署は28日、器物損壊の非行事実で、近所の小学3年の男児(8)と2年の男児(7)を補導した。草津署によると、2人は「竹の棒や石でやった。割ってみると楽しかった。ごめんなさい」と反省した様子だったという。調べでは、2人は24日と26日の夕方、栗東市霊仙寺のビニールハウスで出荷間近のスイカ計約90個を割ったという。竹の棒を持ってハウス近くをうろうろする男児を付近の住民が目撃していた。

以上引用。
「割ってみると楽しかった」 出荷間近のスイカ計約90個を割った小3男児と小2男児を補導って話。聞いてみると「大平じゃ日常茶飯事だぜ!」な話なんですが、どうやら親が「畑に進入できる状態にしておくお前が悪い」とか言って謝罪しないために話が大きくなっているらしい。畑といっても施錠したハウス内の作物が叩き割られてたらしいんだけど。
さて、事件があった栗東市は、かつての栗東郡にあった複数の村が2001年に集まって出来た市という経緯があって、以前はのどかな農村部だったんだけど、最近は京都のベッドタウンとして急激に発展してきているらしい*1。地理的にも京都から電車で30〜40分の場所にあって、宮城で例えるなら仙台〜白石・小牛田くらいの位置関係になるのよ*2
ここからは私の邪推なんだけど、この家族っていうのは他の地域から来た人間で「価値あるものは全ては事前に管理されていて当たり前」っていう都市部の価値観を強く持っていて、農家の苦労を知らないでいるからこそ、畑を荒らしても「農家の管理が甘い」と言って謝罪や反省をしないんじゃないかと。別に「よそ者」は来て欲しくないと言っている訳じゃなくて、自分の杓子定規で物事を断定せずに自分の生活する地域について少しは知っておいて欲しいということ。要するに空気読め、ということ
農業って、その地域の方々との信頼関係が確立されている事を前提として成り立っていく業種なんだよね。ベッドタウン化した農村部ではこういった問題はまだまだ続いていくと思うし、特定の人間や子供だけの問題では無いだろうから、根本的な解決はすごく難しいと思う。何らかの形で、都市部と農村が共生していく方法を模索していかなければいけない。


http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080728-389390.html

*1:GoogleMapで見るとわかるかも

*2:関東なら、東京と千葉くらい